10年前の僕らは胸をいためて「いとしのエリー」なんて聴いてた


そう言えば何日か前に小沢健二Ustreamで緊急配信!ってことで大騒ぎがありましたけども、今でも「ドゥワッチャライク」の単行本化を熱望する元オリーブ少女の皆様方はご覧になられましたでしょうか。ええ、わずか15分程度の短い配信で、うち本人が喋ってた時間は正味何分? 実際のところ、話した内容よりも、とにかく「ひふみよサイト」にアクセスできなかったことばかりが印象に残る不思議な体験でした。要は「ライブしますよ」という告知配信だったわけですけれど、「Ustreamを使って生ライブの配信をするのでは?!」とバスルームでひとりきり大暴れしていた一部の人は落胆ムードだったようですね。プークスクス。個人的には、「小沢健二のことだから絶対遅刻する。時間通りに始まるわけがない」と思っていたんですが、ほぼ予告時刻通りに始まったのでいささか拍子抜けでした。遅刻しない小沢健二なんて!

ちなみに去年(なんかもっと遠い昔の話だったような気がしますが、確かにまだ1年半前の話です)のライブの時は、僕は行けなくて。行けなかったというか、知らないうちにチケットが発売されて、知らないうちにソールドアウトになっていたって感じだったんですが。んーでも、「今まで散々過去を切り捨ててきたのに2010年に突然『LIFE』期の曲をやるってのはどうなのよ?」的な独りよがりな煮え切らなさを抱えていたということも否定できず、皆のライブレポートをぼんやりと眺めてはそんな自分を慰めていたものです。皆が盛り上がっていると素直に盛り上がれないツンデレな自分の性格をどうにかしたい。

しましまあ、1年経った今は素直になりまして、小沢健二のライブに行けるかもしれないという喜びの方が圧倒的に上回っておりますので、幸運にも足を運べるようなことがありましたら精一杯楽しみたいなと思います。

待ってろオザケン*1

*1:ところで皆さんは無邪気に「オザケン」と呼びますけども、個人的にはこの呼び方はあまり好きではないです。なんか「キムタク」とか「ゴマキ」(ゴマキ言うな)みたいな、ケーハクでにわかなファンが使いそうな呼称のように感じませんか? しかし、だからと言って「小沢」と呼び捨てにするのは偉そうぶってる感じがして嫌だし、「小沢さん」は仰々しい。「健二」「健ちゃん」「健坊」と下の名前で呼ぶのも馴れ馴れしさだけが際立って気持ち悪い。なので、僕が文章に書くときには「小沢健二」とフルネームで表記するのが一番しっくりくるかなあと思ってそうしているんですが、ホラ、ツイッターとかでみんなが「オザケン」「オザケン」とキャッキャウフフしている時にひとりだけ「小沢健二が…(ブツブツ」と呟くのって、クラスの輪に入れずに教室の片隅で寂しそうにしているぼっちの姿が思い浮かびませんか? 本当は仲間に入れてもらいたいのに、それを素直に態度に表せない不器用な寂しがり屋の姿が思い浮かびませんか? ていうかそれ、高校時代の僕なんですけど。休み時間に「ロッキングオンジャパン」とかひとりで読んでた僕の姿なんですけど。しかしもうそんな孤独な思いに苛まれるのも嫌なので、皆に同調する形で僕も「オザケン」「オザケン」とゆうてるわけです。「オザケン」なんてミーハーな呼称は認めないぞと心の中では主張しつつ、でもみんなの輪には加わりたくて体面上は「オザケン」と呼んで屈しているわけです。しかし覚えていて欲しい。僕が「おーざーけーん」とキーボードをタイピングする度、実は心の奥底で苦々しい思いをしているということを…。